砂の器の急降下

　見る側としてテンション、早くも下がり始める。
　中居君の演技やメイクにブーブー言ってるうちはまだよかったってことなのかなあ、脚本から演出から、何から何まで中途半端。次はどうなるんだろう？　みたいに期待する気持ちがドドドドっと雪崩のように崩れていく感じがする。
　セーターの切れ端の登場の仕方にしても何にしても、原作や旧作映画やドラマと違うことをしよう、と努力していることが、ことごとく余計なことになってるような印象もある……なんてことを言ったら、松雪泰子の存在自体がどうにも余計になっちゃうんだけど。
　だいたい、継父にジャマにされた「宿命」に、和賀はそこまでシンパサイズされるんだろうか。
「謎」は興味を引っぱってくれるけれど、そんな「疑問」のあれやこれやは、観客としての姿勢を斜に構えさせちゃうだけかもしれない。　

　さて、次回はどうなる？　という意味では、減量した松下由樹や無理目の安達祐実 がプレイガールな「ドールハウス」の方がよほど気になる。もちろんこっちはかなりのゲテモノだから、怖いもの見たさなんだけど。