決戦川中島

川中島に行ってみる。
バス会社の名前が「川中島交通」なのはちょっと武張った感じがした。
でも、正直な話。長野というと「オリンピック」とか「軽井沢」は思い浮かぶのだけれど、「川中島」や「善光寺」は、考えてみれば長野だよなあ、という感じでどうもピンとこなかった。戸隠は……長野だよね?(調べたら長野だった)
で、川中島には特に感想はナシ。だって、古戦場なんて何もなくてあたりまえなんだよね。
市営の博物館は、建物の大きさに驚いたけれど特筆するようなこともなく、箱物行政だなあ、という印象の方が強かった。
博物館は規模じゃなくて心だな、とか思ったりもした。もっと田舎のもっと小さな博物館や水族館でも、ハッとするような体験をいくつもしてきたからだ。

市中に戻って善光寺参り。
門前をぶらぶらながめたり買い物したり。
お目当ての蕎麦屋は開いているはずの時間に開いてない(そもそも、資料によって開店時間がバラバラだった)
18時になるとほとんどの店は閉まってしまうようで、唯一開いていた「大丸」でざる蕎麦(写真2)を食べる。
手打ち蕎麦としてはおいしい方だったけれど、そば湯が上澄みだけだったのはイマイチ。
長野は全般的に、蕎麦つゆが東京のものにくらべると甘い感じがする。鰹節や昆布の高級感はふんだんにあるのだけれど、どこかこう薄い感じがする。

なんとなく物足りなかったので、路地を入ったところにあった店で「佐久鯉の鯉こく」を食べる。これはおいしかった! 濃厚な味が八幡屋の七味とよく合う。食べ物はやっぱり土地と空気とセットなんだなあ、と実感。

暗くなってから新幹線に。
ふと目覚めたら東京駅。長野、以外と近い。

ついつい、中軽井沢の駅前の「かぎもと屋」を思い出す。あんな太くてエッジの立った蕎麦は、他の何処でも食べたことがない。
ちょっと不便な場所だけれど、蕎麦好きの人ならぜひチャレンジを!