山本監督は何処へ?


対照的な記事二題。

 山本監督が「フル代表養成工場」を立ち上げる。アテネ五輪で1次グループ敗退が決まったU-23(23歳以下)日本代表の山本昌邦監督(46)が、早ければ今秋から結成される「A2日本代表」の監督に就任することが16日、明らかになった。未来のフル代表を養成する新チームで、山本監督がアテネのリベンジを目指す(略)─スポーツ報知

サッカー男子日本代表は15日のイタリア戦に2−3で敗れ、1次リーグ敗退が決まった。来年3月まで日本サッカー協会との契約が残る山本昌邦監督(46)は、今後について「真っ白です、正直…」と五輪後に辞職する可能性が高い。古巣・磐田などJクラブも水面下で動きを見せており、同監督の去就問題から目が離せなくなった。山本監督は試合後に協会批判も展開。五輪後に辞職する可能性が出てきた(略)─サンケイスポーツ


報知の方はなんらかの手当のための大本営発表って気がするのはいじわるすぎかもしれないけれど、これだけ好対照というのもすごい。
特にサンスポは、他の記事でも「平山は小野のパスのレベルに戸惑った」と名指しで書いてあるかと思うと、長谷川健太はデータも駆使してバッサリと山本監督の戦略と戦術を批判。
自分も大学リーグで監督をやっている長谷川、他人の失敗をそこまで批判してもいいんだろうか。手加減するのがいいとは思わないけれど、そこまで正面切って批判して、色々と支障が出てくるんじゃないだろうかと、こっちが心配になってきてしまう。

でも、この二つの記事を読み比べたとき、たしかに納得できるのはサンスポの方なのかもしれない。
大東亜戦争末期に、新聞の「大本営発表」にウンザリしていた国民の気分がちょっとわかったような気がした。

とにかく「フジ・サンケイグループ」っていうのは「あざとさ」で商売してるってことなんだろう。
結局の所、産経新聞や新しい歴史教科書から、27時間テレビ鶴瓶貞操帯まで、清濁全部商売づくの計算マコちゃんなのだ。