長嶋ジャパンの銅

長嶋ジャパン、オーストラリアに敗北。
「力負け」とは宮本慎也キャプテンの言葉。

まず、一応はドリームチームだった日本。それがプロリーグを持たない、米メジャーも参加していないオーストラリアに負けて「力負け」だって? 無自覚にもほどがある。

だいたい、オーストラリアは日本に先乗りスコアラー(それも代表監督やコーチその人だ)を派遣するくらいの情報戦を展開していたという。
アメリカも韓国もいない今大会で、決勝トーナメントに進むとなれば必ず日本との試合がキーになる、それに勝てば結果がでる、との周到な計算があってのことだったのだろう。

日本にそういったヴィジョンがあったか? 結局は力負け以前に情報戦で敗れていたのだ。

とにかく、一にも十にも長嶋。長嶋のカリスマを求心力にしたのは方法論として一つの正解だとは思う。結果として「一応の」ドリームチームも実現した。
しかし、結局長嶋だのみに終始して、あとは神風の吹くのを待っていただけのようなものだ。
人事を尽くさずに天命を待つ。そんないい加減な神頼みは、大東亜戦争末期の日本の戦局みたいなもので、とても戦いに臨む態度とはいえない(そして、情報戦の段階でに負けていたことも妙に符合するのだけれど)

それから、結果論だけれど中畑ヘッドコーチのA級戦犯阪神の岡田監督かもしれない。
中村紀洋を出した近鉄上原浩治高橋由伸も出した巨人。松阪大輔を出した西武……(以下略)
ところが、阪神から出てきたのは、僕程度の知識では聞いたことのない選手だった。
それで準決勝のオーストラリア戦の相手ピッチャーは阪神の原液選手。なんともすっきりしないものが残った。


さて、ソフトボール
こちらは単純に宇津木妙子監督の采配に疑問を感じる場面が多かった。
特に、エースの高山樹里を打線の援護のないまま孤立させ、サドンデスの延長でマウンドで憤死させた試合は全く理解できなかった。
決勝トーナメントならともかく、予選リーグでなぜそんな采配を?

ド根性で勝てるようなスポーツはこの世から絶滅したと思っていたのだけれど、日本ではまだまだ生き残っているようだ。
それで結果が出るのであれば、血でもなんでも吐かせればいいのだろうけれど、アテネの各競技の結果を見る限り、ド根性こそが敗退しているように見えたのだけれど、どうなんだろう。

まあそれもこれも、テレビ桟敷からの無責任な意見というのはわかっているつもり。

野球の決勝戦。退場者続出で大荒れになったキューバ対オーストラリア。
審判への暴言で退場者が出たあとの星野仙一のコメント
「僕も二回くらい(暴言で)退場になりましたけどね」

思わず爆笑!

NHKのアナウンサーは横で冷や冷やしてたんだろうなぁ(「それ以上余計なこと言うなよ〜」みたいな感じで)