mittyさんの記述*1に対する返答

はてなの目的は利用者に楽しんでいただくことにあり、ルールを守らせることではない

たしかに、ガイドラインやルールというものの法益は、その環境を利用する個々人の利益であって、条項を守らせることではありません。

ただし、全角半角の問題については、「それぞれに全く別の説明文が記入されている」、「キーワード登録が全角のものだけなので、ガイドラインにそったキーワードを書いた人が捕捉されない」など、利用者にとっての不利益になっている状況が見られます。
これはそもそも、はてな当局がガイドラインの存在や内容を周知徹底していないことからも始まっているわけですが、だからといって無秩序を良しともできません。
個人の日記で全角表記をする自由と、利用者全体がキーワードを共有するためのガイドラインが存在することは、全く別の問題です。
当局には私がはてなダイアリー日記で『「登録は半角に限り、抽出は半角全角ともに行う(英字の大文字小文字のように)」といったことはできないでしょうか?』コメントした*1ような環境の整備を求めたいし、個々の利用者においては、現状では不完全なガイドラインではあっても、それにそった利用をすることが共有財産(キーワード)の有効な活用に結びつくはず、と思います。

誤表記の件については、http://d.hatena.ne.jp/help#guideforwordに規定がありませんので、id:kakeru3307さんの個人的信念に基づく問題提起だったという風に理解しました。

誤表記の件でも上記と同様に、一個人として全体の法益を考えてはいましたが、それを重ねて「一対一対応貫徹」とかいう個人的信念と言い為されるのは事実誤認です。

「意図した誤表記」のキーワードを削除にまわすことは、現状では意見が分かれるところでしょう。わたしはそれについて、歴史的経緯を確認して現状分析をした上で、反対

固有名詞を間違うことはラジカルな問題なので、一般的には初歩的な校正で処理される「野生時代」「おぼちゃまくん」が、個人的な誤記としてそのまま流布されてしまうのは、ネットリテラシー以前のキーボードリテラシーの負の側面です。
変換ミスや思い込みによるミスが、そのように世に出てしまったことを「Webではよくある」「Googleでは何件ヒットする」と現状追認して、キーワードの「共有の辞書(ガイドラインから)」としての精度を落としてしまえば、最終的には「共通の趣味を持つ人とのつながりを提供(同)」する機能の精度も落ちていくでしょう。
ただし、おっしゃるところの「歴史」というものは、例えば「キャノン」や「吉野屋」については当てはまる部分もあるかと思います。
これらは、レベルの低い校正であれば見のがすこともある、いわば普遍的な誤記でもあり、キーワードの持つ「共有の辞書」としての機能をトリビア的に補足する側面もあるはずです。
ただし、「半角全角」の問題同様に、正しいものと誤記の並立で説明文が分散してしまうのであれば、結果として利用者の利益が損なわれるわけで、説明文は同様に「正しいものへの誘導」にとどめるべきだと思います。
今後どういう単語がそれらと同様に扱われていくのかは、利用者それぞれが、キーワードに捕捉されたり、リンク先の表示を見たりしたときに、自分の興味の及ぶ範囲でそういった作業をしていくことで、はてなとしてのコンセンサスが順次形成されていくのでしょう。