「PARTY 7」★1/5

かなりイイ感じの出来のオープニングアニメのような疾走感は本編中には無く(ほとんどホテルの一室から動かないし)、ヒロイン(小林明美)のセリフや芝居はおそろしくヘタ。オープニングクレジットに「NAGASE VS ASANO」って出てきたけど、永瀬正敏は一人だけフツーの人っぽくて、異形のキャラのるつぼの中では浮いてしまっている……と、良い所を探す方が難しかった(じつはまだみつからない)。

我修院達也大爆発! のところだけは面白かったけど、それにしたって彼に期待していた役割の再確認で終わってしまう。「鮫肌男と桃尻女」の評でも書いたけど*1舞台演劇だったらウワッと拍手したくなるだろうけれど、映画ではカットが変わるのと同時に気持ちも切り替えられてしまい、その盛り上がりも続かない。
あえて言うなら、浅野忠信の“いつもの”サイコ演技と、だんだん最近の(「DAKARA」とか「摸倣犯」のような……)彼に近づいてきた津田寛治が見られたのはうれしかったけれど、そこまで。

結局、「垂直に落ちてきたウンコ」っていうのは、この映画そのものだったんじゃないか。これにてチョン。

99年に「鮫肌……」、2000年にこれ、ときて次が今のところまだないわけで……っていうのが一番現実的な石井克人評、ってことなんでしょう。