いわっぱらスノボ日記 1

kakeru33072004-02-28

青い空、新雪の白、山のてっぺんがとても気持ちよかった!

また行きたいねー、なんて言っていたスノボ計画が急に実現。
宿はなんとかおさえたけれど、車にアクシデントがあったり*1、面子のひとりが出張先から帰ってこれなかったりと(皮肉なことに北海道!)、やはりそれなりにバタバタしてしまった。
前回は早朝の出発で大失敗*2してしまったので、零時を回ったあたりに出発。
行き先は、仮眠用の無料休息室のある岩原スキー場(岩原と書いて「いわっぱら」と読む)。とにかく現地に到着してしまって、それから仮眠、という計画。
もう二度と埼玉経由では行かない!と、練馬大泉から関越に入る。キャリアをのせた車がたくさん走っているのはもちろん、そういう頃合の時間帯のせいか、スキーバスをたくさん見る。
若い頃にあんなふうに楽しみたかったなあ……なんて思っちゃうのは歳をとった証拠、なんだろう。
関越には零時半くらいに入って、三時そこそこに到着したので結構いいペースだった。
前回は、非力な車(125馬力しかない)でロングツーリングはつらいなあ、とイライラしたものだけれど、人間が一人いないだけでずいぶんラクになるものだと驚いた。

まだこんな時間だというのに畳敷きの仮眠室はあらかた埋まっていて、壁際のポジションは先客がグウグウ寝ている。どうにか寝場所を確保したけれど、それから三々五々到着する人たちで結構さわがしく、なかなか落ち着かない。
仮眠室のあるフロアは禁煙なのだけれど、無視して喫煙している人が何人も。このあとも喫煙マナーの悪い人たちをたくさん見かけることになったのは残念だった。利用客の年齢層は、前回の石打丸山より高めに見えたけれど、岩原の方が喫煙に限らず全般的にマナーの悪い人が多かったのは残念。

朝5時にリフトが動き始めるので、ほとんどの人たちはそのあたりの時間からゲレンデに出ていく。ところが……我が同行者たちはテコでも動かずに眠っている。しかたないのでワックスをかけ直したり、バインディングを調整したりして時間をつぶす。
去年アルペンで買ったときに、「標準のスタンスと角度で取り付けます」と言われていたのだけれど、岩手に行ったときに周りの人たちから口々に「スタンスが狭い」「角度が開きすぎ」と指摘されていたのが気になっていたのだ。とはいうものの、今することじゃないよなあ……とか思いながらも、おなじみの消雪パイプでビショビショの駐車場で、ドライバーをぐりぐりと回す。
同行者が起き出してきたのは、レストランが営業を始める朝9時を過ぎてから。
他に選択肢がないので、無料休息室の下のフロアにあるカフェテリアで朝食バイキングを食べていたら、もそもそとやってきた。それでもなんとか10時にはゲレンデに。

昨日まで大雪だったのはネットでもチェックしていたのだけれど、今日の予報は「晴れ」。晴れるのはうれしいけれど、気温も高くなってしまいそう。「今は新雪だけど、午後からは春スキーですよ」なんてアドバイスを聞いたとたんに、一人で5時から滑っていればよかった! と少し後悔。
でもでも、なんという青い空! 白い雪!
雪はどんどん融けてはいくものの、前回の石内丸山ほどは気温もあがらず、それほどコンディションは悪くない。
初心者にはぴったり(中上級者には物足りない)と言われている岩原のゲレンデは、とにかく幅が広く平坦で、とても滑りやすい。
新雪もまだまだ残っていて、お日様に照らされてもせいぜい「泡立てすぎたホイップクリーム」ぐらいの重さ。
今思うと、前回の石内丸山で手袋がビショビショになったのは汗で内側から、っていうのもあったのだろう。あのときの気温は10度を軽く超えていたと思う。

適当に調整したバインディングは、これがまたビックリするほどハマって扱いやすくなっている。ターンするときに力がいらなくなったというか、とにかくスムーズに動かせるようになってとてもラクになった。
自分でも驚くほど無難に滑れるようになっているし、何よりもバカ力を使わなくてもターンできるようになっているのでそれほど疲れない。
でも、何か新しいことを試そうとすると、スッテーンと転んでしまう。今回は、グーフィーのターンをマスターすることを課題に設定していたのだけれど、これにはまだまだ時間がかかりそう。
いかにもスキー場といった感じの昼食(それもカレー!)を食べるころには結構疲れてきたものの、まだまだ先は長い。今日は夕ごはんどきに一旦宿に入ってから、ナイターに出る予定だ。

宿は「旅の窓口*3」で見つけた「林屋旅館*4」。
何が困ったって「旅の窓口」に掲載されていた地図が大嘘だったこと。何度もグルグルしたところで電話したら、まるで違う場所にマルがついていたんだから、みつからなくても当然(あとで旅館のご主人に確認したら、送った地図とは全く違うものをアップされていたらしい。このサイトを使うのはもうやめよう)。
とりあえずお風呂にはいって、ご飯を食べる。
石打丸山で泊まった「ロッヂケルン」は料理が売りだったけれど、こちらはまあ普通の旅館の料理。でも、ご飯の炊き方はこっちの方が上手だった。もっとたくさんおかわりしたいのをガマンして、ナイターのゲレンデに。スキー場に送ってもらう車の中で、「今朝10時から滑ってる」なんて話をしたら、ご主人にあきれられた。

日がかげってからは、少し融けた雪がいい感じにしまってきて、なかなかの滑り心地で、ナイターになってもアイスバーンはそう見あたらない。
岩原というスキー場、たしかに初心者向きかもしれないけれど、ゲレンデの広さはやっぱり魅力だし、リフトの連絡もなかなかよかった。
ただ、山頂からのコースは、とんでもない急斜面か、とんでもなく細い迂回路しかないのが残念。
課題のグーフィーは……なんとなくとっかかりはつかめたんだけどなあ。

近所の酒屋でビールを買ってきて、とにかくグダグダ飲んでから就寝。朝5時から滑るアイディアはさっさとあきらめていたので、朝ご飯の時間を目標に、とにかくおやすみなさい。

やっぱり八海山もお米も安かったので、今度こそ買って帰ろうとか思いつつ、夢も見ずに寝た。