「鮫肌男と桃尻女」★2/5

「変なことをやってるのが面白い」っていうのと「面白いことをやろうとして変なことをしてみる」の差は大きい。これはもう徹底的に大きい。
奇をてらってばかり見せても、中身がなかったら何も伝わってこない。映像の面白さだけでは持たなかった、張り子の映画。
浅野忠信のボーダーっぽさも、岸部一徳の謎の中年も、真行寺君枝の謎の美女も、鶴見辰吾アダルトチルドレンっぽさも(そして我修院達也郷ひろみも)、期待されるキャラクターをそのまま上手に投射してるだけではオールスターかくし芸大会。舞台演劇だったらその魅力が生で伝わって存在感と迫力になっただろうけれど、一番キャラクター作りをしてたのが島田洋八じゃないか? なんて疑問をちょっとでも挟めた時点で、映画として当然持っているべきなにかが決定的に欠けているような気がする。
結局、絵づくりはしていても、映画としての世界観を築くことはしてなかったんだろう。
あんまり内容が無いもんだから、小日向しえの顔のあまりの変わりっぷりばかりが気になってしまった。
どうしてあんなに顔が変わってしまったんだろう。顔の骨格まで変わってしまったように見えるからビックリした。

「自己開示すべきだ!」みたいなことを誰かさんに言われたのでアンテナ*1を公開してみる。
でも……我ながら「つっまんね〜」アンテナだと再確認させられただけだったかも。