働くクルマ&オジサンの東京モーターショー

99年から「乗用車・二輪車」と「商用車」の隔年開催になった東京モーターショー。今年は「商用車」の年で、今年から名称が「働くくるまと福祉車輌」と改められている。
これは、「福祉車両」「交通安全」「環境技術」というショーのコンセプトをはっきり打ち出すようにしたのだろうし、福祉車両の出展が増えた状況に合わせたんだろう。

一般の車好きにはちょっとタイクツかもしれないお堅いショー。ところがちょっとでも自動車技術に関心があったら、こんなに楽しめるチャンスもそうそうない。
なにしろ、出展者の開発スタッフがとにかくたくさん配置されていて、細かい質問にも熱心に答えてくれる。そのへんが中身カラッポのコンセプトモデルが並ぶ乗用車ショーとはちょっと違う。

ただし、コンパニオンの質と量はまあそれなり。乗用車ショーからは何枚か落ちる感じだし、ノリのよさで一般ファンの人気は上かも? って感じの東京オートサロンの方が、レースクイーンや今時チック&若い女の子が多い分、相対的な傾向としての質は上かも(それと逆に平均年令は東モ>オートS、ってカンジ)


残念だったのは、コンパニオンの衣装のシカケ(下着未着用とか)や、ダンスの派手派手しさでお騒がせになることがよくあったあのメーカー……まあはっきりいって三菱だけど(商用車ということでメインは三菱ふそう
やっぱりあんなことがあったばかりなので、とにかくマジメ! 派手なコンセプトモデルやコンパニオンは無し! ブースの色は白! 技術スタッフも白ジャケット着用! と、徹底してクリーンさをアピール。

えーっと……やりすぎで逆効果だったと思います。

最近大はやりのコスプレ系コンパニオンは、用品メーカーに小悪魔(偽モリガン風味)が一匹いたくらい。
あ、ボルボになぜかコスプレ看護婦がいたんだ! ……写真撮ればよかった。

映画宣伝というネタバレビジネス

映画をテレビや雑誌で宣伝するとき、興味を引くためならどんなテも使うのもアリなわけで、その中には『「パニックルーム」★2』で触れたようなストーリーの山場までを明らかにしてしまう手法もあるし、ある層の人たちの共有認識を刺激する方法もあります。
続編の宣伝の時に前作の内容をかなり明け透けにしてしまっているものは多いし、それはマーケティングとしては正しいでしょう。対象になる観客の大半は「リピーター」なわけです。

一方、公共性のあるデータベースでストーリーを紹介するなら、宣伝の手法のようにキャッチーであることよりも客観性の方が重視されるのは当然です。そこで求められているのは、読み手の感心を引いてお金を落とさせることではなくて、資料としての公共性なんですから。

はてな」とシステム的にリンクしているamazonの、DVDなどのあらすじがネタバレだらけなのは、ビジネスとしてはアリというか、そういった種類の必然なのだけれど、その「相互乗り入れ」によってデータベース的な側面を持たされていることで、矛盾というか、違和感が発生してしまうわけです。


「宣伝に書いてあったから、ネタバレではない」なんて価値観は、映画作品の本質的部分と、PRやマーケティングというビジネス面を無分別に一緒にしているだけで、客観性や公平性とは無縁でしょう。

シネスケのようにルールとして相対的にそれを禁じているのであれば、まずそれに従うのが第一。
キネマ旬報データベース」が物語の起承転結を完全に記載しているのは、また別のベクトルからの公共性でしょう……でもときどき、肝心のストーリーが間違ってることもあるんだけど。

ロリコンおじさん

……っていうのは、のび太くんの友だちの出木杉くんの部屋の本棚に並んでいた本のタイトルだったりもしますが。

さて、例の「農家」が差別語扱いのクライアント(「「農家」差別」)の仕事で、また言葉の問題で面倒なことになってしまった。
とはいうものの、今回はずいぶんと平和(?)な話。

僕はよく図書館に出かけるのだけれど、行ったら必ず児童図書館の方ものぞくことにしている。
なんとなく絵本をながめていることもあるし、今日のように「チョコレート工場の秘密」とその続編「ガラスのエレベーター宇宙にとびだす」を探しに行くこともあったりする。

そんな話をコラムに書いたら、思いっきり赤字が入っちゃったんですね「児童図書館」に。

赤字に曰く「大人の男性が“児童図書館”をうろうろしているのはおかしい」

はぁ……そうですか。
じゃあ僕みたいに貸し出しまでしてもらってる成人男性はヘンタイ? 変質者?

で、なんと修正されていたかというと、→「絵本図書館」

その会社が用語にパラノイアックなことはもうウンザリするくらいわかっているから、もう何も言わないことにした。
でも、真っ当な大人が“児童”図書館を歩けないような社会なんて、ひどい暗黒社会だよね。


チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋) 

ガラスのエレベーター宇宙にとびだす (評論社の児童図書館・文学の部屋)

ガラスのエレベーター宇宙にとびだす (評論社の児童図書館・文学の部屋)

絵本を借りてくるのはまるで平気だけど、資料用に「コバルトシリーズ」を借りてくるときはちょっと恥ずかしかったかも。
でも、百何十人待ちで「号泣する準備はできていた」を予約する方がよっぽど恥ずかしいような気もする。
でも、物理的な問題として順番の最後の方の人はいつになったら借りられるんだろう。

kakeru33072004-10-29

絵本というと、何を連想しますか?
僕は「ぐりとぐら」「スーホの白い馬」それから「しろいうさぎとくろいうさぎ」ってところかな。あと「11ぴきのねこ」も。

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ) しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ) 11ぴきのねこ シリーズ6冊セット


写真は例によってGoogleさんの仕事。でもこの写真……ちょっとイタイような気もするけど。